ヤクルト8-1阪神
タイトルの通りなのだが、本当に村中という投手はよく分からない。不思議な投手である。以前にも何度か書いているのだが、良い時と悪い時の違いがよく分からないし、打たれるときはあっさり打たれてしまうが、今日のように急に素晴らしいピッチングを見せることもある。何ともつかみどころのない投手になってしまった。
今日は途中からテレビ観戦できたのだが、村中の投球は素晴らしかった。コントロールも良く安心して見ていられた。ストレートのキレも戻っているように感じたし、変化球も良いコースに決まっていた。そして中村のリードも冴えていたと思う。ほぼ文句の付けようのないようなピッチングだったと思う。
冒頭にも書いたのだが、それにしても半月前にはあまりにもあっさり打ち込まれてしまい即2軍落ちとなってしまった投手である。これだけ早く1軍に復帰して今日のような投球を見せてくれるなんて思っても見なかった。普段テレビ観戦が出来ないので分からないのだが、村中の良い時と悪い時の違いは何なのだろうか?ボールのキレなのかコントロールなのかはたまたフォームの乱れなのか?ストレートの球速自体は登板ごとにそんなに大きく変わっている訳ではないのだが…ここら辺に関してはもし解説できる方がいるようなコメントをもらいたい。
ちなみに今日の投球を見ての個人的な感想としては、ほんの少し球持ちが良くなったかな?という印象が残った。リリースの際に最後の最後までボールを長く持ち、しっかり指にボールをかけて投げ込んでいるように感じた。(実際にはテレビで見ただけでは分からないのだが…)それでも投げ終わりのフォームを見ると丁寧に投げようとしているのは伝わってきた。プロ入り9年目を迎えても未だに一人立ちできない村中にやきもきしているのだが、やはり潜在能力はピカイチである。今日のような投球を見せてくれれば簡単に崩れるとは思えないのだが…
8回を107球で投げ終え、被安打3与四死球1奪三振6の1失点(自責点0)と内容も残した数字も素晴らしかった。次回の登板でも今日のようなピッチングを見せてくれるのだろうか?まだまだ信頼は置けないが、これだけの投球を見せてくれるのが村中の魅力である。
以前には村中ー中村のバッテリーに反省を求めるような記事を書いたのだが、今日に関しては中村のリード含めて素晴らしかったと思う。(ストライク先行でテンポよく投げ込めていたため阪神打線も戸惑ったのではないだろうか?)
打線は阪神の左のエース能見に良く喰らいついた。特に先日に続いて2番ショートでスタメン起用された谷内は4安打3打点と打撃でアピールしてみせた。まだまだプロの選手としては力感に乏しく感じるのだが、4安打とも2ストライクを取られた後の安打ということでミート技術の確かさと打席での落ち着き、粘り強さを感じさせてくれた。一昔前のヤクルトには必ずこういった相手から嫌がられるような職人タイプの野手がいたのだが、最近はすっかり見かけなくなってしまっていた。今日のゲームでは大事な場面でのエラーもあり、宮本と比べてしまうのは流石に可哀そうなのかもしれないが、久々に頭を使って野球が出来る野手が現れたように感じる。おそらく野村克也監督好みの選手なのではないだろうか?今のヤクルト打線に入った時に噛み合うかどうかは分からないのだが、オールドタイプの2番打者として面白い存在になるかもしれない。「宮本2世」「土橋2世」などと呼ばれる日が来るのだろうか?
今日の攻撃陣は谷内以外の選手も上手く機能した。初回はバレンティンの2ランホームランで先制し、7回は2アウトランナーなしから村中のヒットをきっかけにチャンスを作り、谷内が返し、8回は代走比屋根の盗塁から2本の外野フライで1点を追加して見せた。そして9回には昨日プロ入り初勝利を献上してしまった歳内にきっちりお返しし、ダメ押しの4点を奪ってみせた。久々に理想的な勝ちゲームを見ることが出来た。それだけに明日のゲームはどうしても勝ちたい。中日の先発はここ数試合安定した投球を見せている大野である。今日の能見を打ち崩したように打線が結果を残せるだろうか?注目は何と言っても2番ショート谷内である。
P.S バレンティンは少し打撃フォームを変えましたかね?本人なりに工夫しているのでしょうか?
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