ヤクルト6-7広島
今日も乱打戦となったのだが、試合を制したのは昨日に続いて広島だった。若手二塁手による最多安打争いは、山田が1安打、菊池が2安打ということで菊池が一歩リードとなった。これだけ華のある二塁手が同一リーグにいることも珍しいのではないだろうか?
山田VS菊池の最多安打争いは熱を帯びてきた。(大島の可能性もあるのだが…)この身体能力の高い二塁手2人のプレーは見ていて面白い。
山田は9月に入ってから調子を落としているが、それでも大スランプという所まではいかず、ギリギリのところで踏みとどまっている印象がある。調子が悪いなりに何とかするのが今年の山田の凄い所である。ここまで打率.319、安打数185、本塁打28、打点85、盗塁15という素晴らしい成績を残している。9月に入って打率を落としてしまったのは残念だが、高卒4年目のシーズンでこの数字は驚異的である。トリプル3に最も近い選手と言っても過言ではないだろう。ヤクルトファンの期待通りに成長してくれた。今の勢いから言うと菊池や大島の方が分がありそうだが、山田の方が2試合多く残していることもあり、まだまだ最多安打のタイトル獲得のチャンスはありそうだ。最後まで自分のバッティングに徹してもらいたい。
これだけ結果を残せば例年ならベストナインは確実なのだが、今シーズンに関しては、同じポジションに菊池というライバルがいる。大卒3年目となる今シーズンは守備だけでなく、打撃でも大きな飛躍を遂げた。ダイナミックな身体の動きはメジャーリーガーを彷彿とさせる。素晴らしい選手である。今日は自信の記録を更新するシーズン捕殺記録529を記録したが、打撃でも打率.326、安打数185、本塁打11、打点58、盗塁23と素晴らしい数字を残している。
こうなってくると最多安打のタイトルを獲得したほうがベストナインも受賞すると見て良いのではないだろうか?それほどまでに両者が甲乙つけがたい成績を残している。2人ともに日本を代表する二塁手と言って良いだろう。来シーズン以降を考えた場合でもおそらく菊池はホームランの数が増えるだろうし、山田は守備の安定感が増すと思う。今年の成績も充分凄いのだが、来シーズン以降もっと高いレベルで競い合う姿が見られるかもしれない。
私はヤクルトファンなのでもちろん山田にタイトルを取ってもらいたいのだが、菊池の野性味あふれるプレーも大好きである。見ていてワクワクする若手野手が現れたことを喜びたい。
さてここからは試合のことについて書いていきたい。投手陣は今日も崩れてしまったのだが、最も気がかりなのは先発した村中である。私はこれまでこの村中を非常に高く評価し、期待してきたのだが、その期待に見合うような成績を残せていない。プロ9年目を迎えたのだが、未だにピッチングが固まらず迷走している状況である。今日も初回からピンチの連続であり、制球も定まっていなかった。3回には2アウトランナーなしからヒットと四球でピンチを招き、エルドレッド、ロサリオのタイムリーで3点を失い、4回には3つの四球を与えて降板となってしまった。結局3回1/3を被安打4与四死球6の4失点という散々な結果が残ってしまった。
高い潜在能力を持っていることは間違いないのだが、プロ9年目の今シーズンも不甲斐ない投球が続いていることを考えるともしかするとこのまま終わってしまうのかもしれない。プロ10年目を迎える来シーズンは何とか結果を残してもらいたいのだが…現状難しいだろうか?
打線は山田以外の3割打者、川端、雄平、畠山がしっかり結果を残すなど昨日に続いて広島を上回る安打数(14本)を記録しながら、チグハグな攻撃もあり、結局6得点に終わってしまった。消化試合なのでそんなに結果にこだわる必要はないのかもしれないが、それでも公式戦である。ファンの方々に恥ずかしくない野球を見せてもらいたい。
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