小川監督最後の仕事は飯原に喝を入れることなのか（涙）

ヤクルト３－４DeNA

小川監督のラストゲームは飯原の落球での逆転負けという何とも締まらないゲームとなってしまった。それにしても飯原…もう若手ではないのだから…

2ケタ勝利を掛けて先発のマウンドに上がった小川は気合十分だった。ストレートの威力も充分でいつも以上に力で押すピッチングを披露してくれた。好調と言って良い投球だったと思う。結果としては、8回を被安打6（被本塁打１）与四死球4の4失点（自責点２）という数字で負け投手になってしまったが、138球の粘投は、小川監督にも首脳陣にも選手にもファンにも伝わってくるものがあったのではないだろうか？やはり現在のヤクルトの№1投手は小川で間違いなさそうだ。来シーズンはエースとしてフルに戦い抜いてほしいと思う。ストレートが走っている時は今日のような強気の投球もできる。小川の投球の幅はやはり広い。

野手陣に関しては、昨日日本人右打者のシーズン最多安打記録を更新した山田が、今日もヒットを1本積み重ねてみせた。期待していた30号ホームランは飛び出さなかったが、山田にとっては大きな飛躍のシーズンとなった。非常に不安定だった守備に関しても、試合に出続けて打撃で結果を残す中で少しずつ安定感が増してきた印象がある。スローイングに関しては1塁までの距離が短いセカンドに固定されたことで心理的に安定したのかな？と感じている。一時は外野へのコンバートも視野に入れて良いのでは？と感じていたのだが、これだけ守れればギリギリOK。と言っても良いくらいの所までは来ていると思う。来シーズンもセカンドとして期待して良さそうだ。

そして今日の試合に関しては、飯原に触れない訳にはいかない。小川監督のラストゲーム、小川泰弘の10勝がかかった大事な試合で見事にやらかしてしまった。本当に見事なまでのやらかしっぷりである。悪い意味で飯原らしさが出てしまった。
今シーズン後半は、打撃での好調を維持し、来シーズンは激戦区の外野陣の中でも再度レギュラー獲りにチャレンジしてもらいたいと感じていたのだが、「勝てるチーム」を目指すのであれば球際に弱い飯原をレギュラーで起用するのは怖過ぎる。高校時代は投手、大学時代は内野手もこなすなど身体能力は抜群なのだが、そこに野球の技術が追いついてこない状況が続いている。それにしても30歳を超えてなおこの不安定さでは困ってしまう。私はこの飯原には「走攻守」三拍子そろった大型選手になってほしかったのだが…今は全てにおいてイマイチの選手になってしまった。昨日は山田の事を「スター」と書いたが、飯原は真逆である。いわゆる「持ってない男」になりかけている。（もうなってしまっているか？）今日くらいは小川監督を気持ちよく送り出したかったのだが…最後の試合とは言え、小川監督はしっかり飯原に喝を入れてもらいたい。

そして小川監督、4年余りにわたって怪我人続出のチームを率いて下さり、ありがとうございました。2011年に優勝争いをしたチームと今シーズンのチームの姿はあまりにもかけ離れており、本当に同じチームなのか？と感じるほどでしたが、それでも今シーズンは、とにかく豪快に打ち勝っていくチームを作ったことは評価している。最下位という結果になってしまったのは残念だが、「新スワローズ」の1年目として土台作りはしてくれたと感じている。おそらく小川監督がやりたい野球ではなかったと思うのだが、それでも1点を守る野球から1点でも多くとる野球によく舵を切ってくれたと思う。来季の監督は真中コーチの名前が挙がっているが、土台は出来ているところからスタートがきれるので意外とやりやすい部分もあるのではないだろうか？

それにしても最終戦もファンのストレスが溜まるゲームとなってしまいましたね。個人的には今年も144試合更新することが出来てホッとしています。読んでくれた皆様ありがとうございました。

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