ヤクルト８－５阪神

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連勝を伸ばしたいヤクルトの先発は８月に突如大量失点が続き２軍に落ちていた七條、阪神の先発は高卒２年目今シーズン初登板の秋山、両チームともに不安定要素の多い先発投手である。スワローズとしては何とか打線が援護したいところ。
２回スワローズは意外な形で先制する。２アウト満塁で七條がキャッチャーフライ。３アウトと思われたが、捕手の藤井が落球し２点を先制する。相手のミスを活かして戦いたい所だったが、直後の３回に新井貴に３ランを浴びてしまい七條は早々にKOされてしまう。こうなると昨日同様打撃陣の奮起が必要となる。
七條の後を継いだ一場、松井光が２回ずつを０点に抑えると、６回の裏に打線が爆発する。ここまで苦戦してきた秋山からバレンティンが２ランホームランを打って逆転。それだけにとどまらず、チャンスで相川の２ベース、青木の３ベース、田中の犠牲フライでこの回一挙に６点を挙げる。
７回からは昨日同様、押本、松岡、イムのリレーで逃げ切った。しかしMOLはやはり本調子には程遠く、今日は全員がランナーを許し、松岡は２失点してしまった。これからのことを考えると非常に不安である。
今日の試合も昨日の試合に似た展開となった。先発の七條は崩れたが、今シーズン初登板の一場と使い勝手の良い松井光が好投し、試合を崩さずに粘ると、欲しい所でホームランを含めた集中打で逆転し、MOLが不安定ながらも逃げ切った。
気になったのは七條投手の投球である。８月の横浜戦で１回持たずにKOされてから思うような結果が残せていない。相手チームにいいように打ち込まれてしまっている。去年の中沢投手も同じような状況に陥り今シーズンも復調できないでいることを思うと少し気がかりである。しかしこの七條投手が先発をすると不思議とチームが負けない。スワローズの「持っている男」なのだろうか？今日の試合もテレビで見れていないので状況は分からないのだが、４連勝をしていた頃とどこが違うのだろうか？ただ単に相手チームに研究されただけなのだろうか？好投していた頃のことを思うと今の状態が信じられない。なんとか復調し、館山投手の後を継げるような選手に成長してもらいたい。
先発投手の不調を今日も打線が救ってくれた。相手のミスもあったが、６安打で８点と効率よく得点を重ねることができた。中日が中々負けず苦しい展開に変わりはないが、チーム一丸となって戦っている様子は伝わってくる。その気持ちの強さが昨日、今日と阪神を上回ったのではないだろうか。
明日の先発は、館山と能見が予想される。少ないチャンスをものにしてもらいたい。