箱根駅伝往路振り返り

第88回箱根駅伝の往路を簡単に振り返ってみたい。

往路優勝 東洋大学ー全員が100~120%の力を発揮したと言って良いだろう。1区宇野は大迫との差を30秒にとどめると、2区設楽啓太は、後半しっかりとペースアップし早稲田を捉える。3区山本は、復路向きのランナーではないかと思っていたのだが、早稲田矢澤を引き離し、区間2位の好走を見せた。4区の1年生田口も区間賞を獲得し、2位早稲田に約2分の差をつけて、5区柏原に襷を渡した。柏原も自らの記録を塗り替え、1時間16分39秒というとてつもないタイムで山を駆け上がった。
2位の早稲田に5分7秒、復路に駒を残している駒澤に6分43秒という大差をつけた。

2位   早稲田大学ー東洋が良すぎたが、早稲田もほぼ100%のレースを見せたと思う。1区大迫はしっかり区間賞を獲得した。2区平賀、3区矢澤は欲を言えば、東洋より前で襷を渡したかっただろうが、今年の出来からするとまずまずの走りを見せたと思う。4区大串も実力通りの走りだった。5区山本は、サプライズ起用かとも思ったが、予定通りの起用だったようで、素晴らしい走りを見せた。それでも東洋とは5分7秒という大差がついてしまった。

3位   明治大学ーエース鎧坂を欠きながら素晴らしい走りを見せてくれた。特に2区鎧坂の代役、菊池の走りに驚いた。エースが揃う2区で区間5位は上出来だろう。1年生と山登りの大江も素晴らしい走りをした。

4位   駒澤大学ーここは、3区、4区で貯金を作らなければいけなかったのだが、実力通りの走りができなかった。ポイントになると思われた2区村山、5区井上が無難な走りを見せただけにもったいなかった。

5、6、7位 城西、山学、青学ーこの3チームは、大健闘だろう。城西は、1区1年生の村山と5区田村の活躍が目立った。山学は、3区コスマスが区間新記録で勢いをつけた。5区松本の落ち着いた走りも印象に残った。青学は、2区出岐が青山学院史上初の区間賞を獲得。素晴らしい走りを見せてくれた。

8位   東海大学ーここは、もっと上の順位でゴールしたかっただろう。1区元村起用は当たったと思うのだが、ダブルエースの2区村澤、5区早川が実力を発揮できなかった。それでも村澤は意地を見せてくれた。早川は前半突っ込みすぎてしまったか…

9位   国学院大学ーここは想像以上の走りだった。2区荻野、5区寺田の力走が目立った。

10、11位 学連選抜、日体大ー学連選抜はもっと上位で来ると思ったが意外に伸びなかった。日体大は1,2区が実力通りの走りをしたが、3~5区がいまいち伸びなかった。

12位  中央大学ー1~4区までは、実力通りの走りをしてくれた。特に2区棟方の走りは素晴らしかった。しかし5区井口で大きく遅れてしまった。ブレーキの割に映像で見る井口の姿は、体が動いているように見えたので実力通りの走りだったのだろう。去年まで3年間山を登った大石の穴を埋められなかったようだ。

その他のチームでは、順天堂が3区田中の好走でシードに望みをつなげた。国士舘は最初で最後の箱根となった藤本が結果を残した。予選会トップ通過の上武は2区からズルズルと遅れてしまい最後まで流れに乗れなかった。拓殖と東京農大がここまで遅れてしまうのは予想外だった。体調不良、怪我人が出場するしかない状況になると箱根駅伝は厳しい。東京農大の津野は、走る前に嘔吐をしていたようだ。最後までよく走り切ったと思うが、この状態で走らすのはいかがなものだろうか。賛否両論あるだろう。

復路のみどころ
東洋大学の優勝は大きなトラブルがない限り固いだろう。2位争いは「山下りに自信がある。」とのコメントがある早稲田と復路優勝を目指す駒澤との争いだろう。明治は鎧坂が走ることはあるのだろうか?
シード権争いは、6区一斉スタートの大学が多いため走行順と順位が一致しない中での争いとなりそうである。選手たちにとっては難しい状況かと思うが、見る方にとっては滅多にないことなので少し楽しみである。
個人的には6区に多くのスピードランナーが配置されているので楽しみにしたい。青学竹内、中央代田に期待したい。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村






コメント

タイトルとURLをコピーしました