昨日書いたブログの中で「お題」を頂きたい。とお願いしたのだが、さっそくいくつかコメントを頂くことが出来ました。ありがとうございます。今日はその中から「ヤクルト守備陣についてさん」から頂いたコメントをもとに私がプロ野球を見始めてから今まで(一応1988年~2014年)のヤクルトの選手の中でのゴールデングラブ賞を選んでみたい。あくまでも私的なものなのでそこら辺はご了解いただきたい。
それではポジションごとに見てみよう。
投手 該当者なし
・いきなり該当者なしである。本当に守備の上手い投手が思いつかないのである。皆さんの中でこの投手を推薦したい。という選手がいれば是非教えてもらいたい。
個人的に無難に守れて結果を出しているという意味では現役の石川雅規、OBでは高津臣吾、岡林洋一、河端龍あたりだろうか?皆決め手に欠ける印象である。正直ピンとくる投手がいないというのが現実ではないだろうか?
捕手 古田敦也
・捕手は古田以外にありえない。いわゆる「黄金時代」を支えた名捕手である。もちろん打撃技術も超一流なのだが、やはり捕手としての才能が圧倒的に高かったことが古田の凄さである。目に見えるところでは盗塁阻止率の高さがあげられる。晩年は流石に衰えた部分もあったが、通算でも4割5分を超える阻止率は驚異的な記録である。肩の強さに加え、捕ってから投げるまでの素早さ、正確なコントロールを合わせ持ち、全盛期には相手チームから盗塁という選択肢を消させてしまうほどの威圧感を誇っていた。
素人目には分かりづらい部分でも審判にストライクをしっかり取ってもらうための滑らかなキャッチングや相手を考え込ませる大胆なリードなどで捕手としての圧倒的な存在感を漂わせていた。(当時のテレビ中継などで解説者がこぞって古田のリードに対する解説を行っており、投手VS打者ではなく古田VS打者の構図が出来上がっていたことが、今思えば異常な事だったと感じる。)それほどまでに捕手古田の存在は圧倒的だった。古田に関しては、全チームから選ぶゴールデングラブ賞という記事を書いたとしても真っ先に名前が挙がる選手だと思う。
一塁手 ペタジーニ
・一塁手も全く悩まなかった。私の中では文句なしにペタジーニである。ペタジーニの一番の特徴は打率も残せてホームランを量産できる打撃にあるのだが、守備、走塁でも隙のないプレーを見せていた印象が強い。一塁手というポジション柄もあり派手なプレーは少ないのだが、非常に堅実な守備でチームに貢献してくれた。ミスの少ない選手だった。
二塁手 田中浩康
・二塁手は迷った。現役の田中浩にいぶし銀の土橋勝征、二塁手としては1年だけだった飯田哲也、西武から移籍してきたベテランの辻発彦辺りが候補だろうか?
田中浩はここ2シーズン精彩を欠いてしまい、山田にレギュラーを奪われてしまい苦しい立場にはあるのだが、守備に関しては、捕球、送球、カバーリング、足の運び、守備位置と全てが高いレベルで安定している。メンタル面の脆さなのか一回調子を落とすと守備面でもポロポロしてしまう部分もあるが、技術的には№1と言っても良いのではないだろうか?
正直若い頃の西武時代の辻が相手になると辻に軍配が上がるかな?という印象もあるが、ヤクルト時代ということで行けば田中浩が勝っていると思う。
ちなみに飯田に関しては、言わずと知れた名センターなのだが、セカンドで固定されれば今でいう菊池涼介(広島)のような驚異的な守備範囲を誇るセカンドに成長した可能性も高いのではないだろうか?
三塁手 宮本慎也
・三塁手も迷ったのだが、30代後半からコンバートされ、早い打球に苦しんだシーズンもあったが、堅実な守備でほとんどエラーをしなかった宮本を選びたい。とにかく捕球、送球の安定感は抜群であり、打球が飛んでも本当に安心して見ていられる選手だった。打球判断の素早さ、状況判断の確かさはプロの中でも群を抜いていたと思う。プロの選手達が手本にするような華麗な守備を見せてくれていた。
その他では練習と試合経験で守備力をアップさせた岩村明憲のダイビングキャッチから送球までの力強い動きや宮本の登場によってサードへコンバートされた池山隆寛の躍動感あふれる守備も印象深い。またヤクルト時代の印象は薄いが、96年の日本シリーズで好守を連発した当時オリックスの馬場敏史も守備名人と言って良い存在だったと思う。
遊撃手 池山隆寛
・普通に考えれば宮本なのだが、三塁手で選んだことと池山の躍動感ある守備が幼心に強く印象に残っているため池山を選んでみた。当時の遊撃手は巨人の川相や中日の立浪、広島の野村、阪神の久慈など素晴らしい選手が沢山いたのだが、池山の守備も決して見劣りするものではなかった。特に三遊間深い所から矢のような送球でランナーを刺す場面などが特に印象深い。打撃の選手というイメージも強いのかゴールデングラブ賞は1回しか獲得していないのだが、守備範囲の広さと強肩、球際の強さは素晴らしかったように記憶している。打っても守っても華のあるスタープレーヤーだった。アキレス腱の故障がなければもう少しショートのレギュラーとして君臨していたのではないだろうか?
外野手 飯田哲也、稲葉篤紀、柳田浩一
・外野は飯田の守備力が断トツである。センターの名手となると飯田以外にも秋山幸二(西武)、英智(中日)、新庄剛志(阪神、日本ハム)、現役では岡田幸文(ロッテ)などの名前が挙がると思うのだが、私の中では飯田が№1である。身体能力を活かした守備範囲の広さと強肩は超一流であり、フェンス際の打球への対応などは非常に上手かった印象がある。魅せるプレーという意味でもダイビングキャッチやジャンピングキャッチ、時にはフェンスを駆け上ってホームランボールをキャッチするなど見ていて面白い選手だった。レフト荒井幸雄、ライト秦真司という守備に難のある選手と外野陣を形成する中で何度も素晴らしい守備を見せてくれた。超一流の守備名人である。
稲葉は堅実な守備が持ち味である。最低限の仕事をしっかりこなせる外野手だった。また宮本同様状況判断に優れており、場面に応じて対応を変える柔軟性を持ち合わせていた。勝負を賭ける場面では勝負を賭け、確実に行く場面では無理をしない。ここら辺の判断が徹底されていた。特別守備範囲が広い訳でもなく、肩が強い訳でもないのだがミスの少ない守備は安心して見ていられた。
最後の一人は柳田浩一を挙げた。以前記事にもしているので興味のある方は読んでみて下さい。→「ほんの一瞬の輝き。柳田浩一」
一旦はレギュラーを奪ったのだが、飯田のコンバートもあり、活躍期間は非常に短かった。それでも俊足を活かした守備は印象に残っている。飯田同様フェンスも恐れないボールに向かっていく姿勢が素晴らしかったように記憶している。
その他の外野手ではダイビングキャッチが印象に残っている現日本ハム監督の栗山英樹、堅実な守備のヤクルト新監督真中満、俊足を活かした守備に定評のあった城友博などが印象に残っている。
一応こんな所だろうか?みなさんはヤクルトの守備名人というと誰を思い浮かべるでしょうか?
ちなみにまだまだコメントは募集しますのでよろしくお願いします。→「何かお題を頂いてもよろしいでしょうか?」
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コメント
飯田なんて外野手転向したときから既に名手だった印象があるので
練習熱心な性格に加えやっぱりセンスが良かったんでしょうね
フェンスよじ登るのがほんとカッコよかった
筋肉番付のスポーツマンNo1決定戦でも活躍しててシーズン終了後も楽しませてくれました
池山も上手かったですよね
ダイビングキャッチなんかしても毎回キャッチ出来てたイメージです
> saboさんへ
飯田の守備は今の時代でも十分に通用するでしょうね。私の中では№1です。
池山の守備はあまり語られることはありませんが躍動感あふれる守備は素晴らしかったですよね。
飯田がセカンド転向2年目に、新外人のレイに追い出される形で
センターにコンバートされなければ、池山の後釜にショートに入り、
土橋と夢の二遊間を組んだかも知れません。
そうなったら宮本の存在も無かったかも、と妄想してしまいます。
それくらいどこを守っても凄かったです。
> パインさんへ
やはり飯田の守備は凄かったですよね。確かにもう少しセカンド飯田、もしくはショート飯田も見てみたかったですね。土橋と飯田の千葉県コンビの二遊間は夢がありますね。
要望に答えていただき、ありがとうございます。
一昔前のヤクルト守備陣はこんなにすごかったのですね。
守って勝つというイメージでしたから。
といっても今の戦い方が悪いわけではなく、来期はそこそこに守ったうえで、
きっちり打ち勝って欲しいです。
> ケマルさんへ
コメントありがとうございます。
確かに今のヤクルトには守備の上手い選手が少ないですからね。でも田中浩のセカンドの守備はかなり高いレベルにあると私は感じています。山田の台頭もあり厳しい状況に追い込まれていますが…