成瀬、大引の補償はどちらも金銭

ヤクルトの松井優典編成部長（６４）は２５日、ＦＡで獲得した前ロッテ・成瀬善久投手（２９）と前日本ハム・大引啓次内野手（３０）の補償について、この日、それぞれの前所属球団から人的補償ではなく、金銭補償を求める連絡が入ったと明かした。

　ロッテには、成瀬の今季年俸１億４４００万円の６０％の８６４０万円を、日本ハムには同７０００万円の６０％の４２００万円を支払う。また、巨人にＦＡ移籍した相川亮二捕手（３８）の補償については、人的補償を求めるかどうかも含めて、年明けに結論を出す方針を示した。（金額は推定）
（スポーツ報知引用）

ロッテ、日本ハムともに人的補償は求めないという結果となった。経営面のことには疎く、只々ヤクルトの選手たちを応援している身の自分にとっては最高の結果となった。「ホッとした。」というのが率直な感想である。

今回ロッテ、日本ハムの両チームが人的補償を要求しなかった一番の理由は、ヤクルトの選手層の薄さにあると思われるが、それだけでなく、相手球団の状況を踏まえながら28名のプロテクトを上手くかけることが出来たのではないだろうか？成瀬、大引を人的補償を要求されることなく獲得できたことはチーム力の向上につながりそうである（金銭補償が球団にとってどれほどの痛手になるかは分からないのだが…）。
特に大引に関しては、人的補償で選手を持っていかれてしまうことを考えると結果的にはトレードに近い形になってしまうことも考えられていたため、もろ手を挙げて獲得に賛成できていなかったのだが、人的補償がないとなると良い補強になったと感じている。

以前このブログで日本ハムのプロテクト予想とロッテのプロテクト予想を行ったのだが、正直28名のプロテクトという枠は少ないなあ。という印象を持ったことを覚えている。本来であればプロテクト予想したい選手数名を断腸の思いで外させてもらったのだが、結果を見てみると両チームともに金銭を選択したということで、客観的に見るとそれだけ魅力的な選手が少ないということも言えるのかもしれない。やはり私自身熱狂的なヤクルトファンなため選手の事を贔屓目に見てしまっている部分もあったのかもしれない（正直プロテクト外でも魅力的な選手が多いと感じていたので、今回の両チームともに金銭補償という決断には驚きを感じた。）。

他球団から冷静に見られるとヤクルトの選手達の力の無さがくっきりと浮かび上がってくるのかもしれない。ここら辺の部分に関しては、ヤクルト球団も真摯に受け止めて今後のチーム作りに活かしていってもらいたい。

こうなると気になるのは、巨人にFA移籍した相川の補償である。以前書いたプロテクト予想記事はこちらから→「相川は巨人へ。そして人的補償はどうなる？」

先日巨人を自由契約になっていた捕手の井野と契約を結んだことから、巨人のリストを見て目星を付けている選手がいたのではないかと予想しているのだが、ロッテ、日本ハムが金銭補償を要求したことによってヤクルト球団に変化が表れることもあるのだろうか？金銭補償を要求するパターンもあるのだろうか？個人的にはやはり人的補償で1人獲得してほしい気持ちが強いのだが…


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