黒田が広島に復帰！

ヤンキースからＦＡとなった黒田博樹投手（３９）が８年ぶりに古巣・広島への復帰を決めたことが２６日、分かった。年俸は総額４億円超とみられる。黒田は今季１１勝を挙げて５年連続２桁勝利を記録しており、メジャーで主力として活躍を続ける選手の日本復帰は異例となる。（スポニチアネックス引用）

広島暗黒時代のエース黒田が広島に戻ってくる！しかもメジャーリーグで先発としてバリバリ働いている真っ只中での復帰である。これは広島ファンの方々は嬉しくて仕方ないのではないだろうか？
しかもヤンキースが再契約を熱望し、パドレスとドジャースは年俸約20億円を提示して獲得に乗り出していたとの報道もある。その中で黒田が選んだ道は広島カープへの復帰だった。

おそらく広島ファンにとって黒田という投手は特別な存在のはずだ。弱い時代のカープを支え続けたスタープレーヤーであるのだが、どこか苦労人の雰囲気も漂わせていた選手である。FA権を取得した際には他のNPB球団への移籍も噂されたのだが、黒田自身が「育ててくれた広島を相手に投げる姿が想像できない。」との主旨のコメントを残し、日本の球団への移籍を行わない意思をはっきり示したのである。

そしてFA権を獲得した翌年にFA権を行使し、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍したのだが、黒田はメジャーでも安定した成績を残し続け、ドジャース、ヤンキースで先発ローテーションを守り続けた。今シーズンもヤンキースで11勝9敗、防御率３．７１という数字を残している。そんな中での広島復帰である。来シーズンは40歳で迎えるシーズンということでメジャーに渡る前のような投球を期待することは難しいと考えられるが、ツーシーム、スライダー、フォークをコントロール良く投げ分けることが出来れば今の力でも十分に通用するのではないだろうか？
メジャー時代の黒田に関しては、スポーツニュースで映像を見るくらいだったのでどのようなピッチングで打者を抑え込んできたのか分からない部分もあるのだが、日本時代以上にツーシームやシンカー系のボールを上手く操っている印象がある。右バッターにとっては「エグいボール」なのではないだろうか？

ヤクルトにとっても難敵となりそうである。これで広島は、前田健太、黒田博樹という新旧のエースが揃うこととなった。そこに野村や大瀬良の若手、復調傾向にある福井、助っ人のヒース、ブレイクが期待される戸田など先発陣は非常に魅力的な布陣になりそうである。ファンの盛り上がりも凄まじく、2015年シーズンはセリーグの中心となる可能性も出てきそうである。強い赤ヘル軍団が戻ってきそうである。

ヤクルトファンからすると厄介な部分もあるのだが、私がヤクルトを応援し始めた頃の広島カープは強いチームだった。その広島に真っ向勝負を挑むヤクルトの姿を楽しみにしたいと思う。今回の黒田の広島復帰に関しては、広島ファンの喜びは大きいと思うのだが、私のような他球団のファンの方々も喜んでいる人が多いのではないだろうか？

今回の黒田の広島への復帰で改めて「人間黒田博樹」と魅力を感じ取ることが出来た。広島ファンに愛されるわけがよく分かった。


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