真中オーダーと9番ピッチャーの重要性

まだオープン戦にも突入していない段階ではありますが、真中新監督がイメージしているオーダーはすでにくっきりと形が見えてきましたね。ここ数年野手陣のバランスに苦しんできたヤクルトですが、昨シーズン小川監督が攻撃重視の方向性に舵を切ったことから、そのメンバーを軸に新たに真中色を出していくということでしょう。
以前「2015年の野手陣は？」という記事の中で私は、2番川端には反対である。と書いたのだが、真中監督が早めにオーダーを固定し、その中でより効果的に得点できるように実戦で試していくということならそれはそれで良いことだと思う。練習試合、オープン戦を通して自分の役割をイメージできればチームにとってもプラスの部分は少なくないはずだ。

真中監督の考えているオーダーはキャンプ前から一貫していると考えられる。以前の記事にも書いたのだが、ベストオーダーは…
1番　セカンド　　　　山田
2番　サード　　　　　川端
3番　ライト　　　　　バレンティン
4番　センター　　　　雄平
5番　ファースト　　　畠山
6番　レフト　　　　　　ミレッジ
7番　ショート　　　　　大引
8番　キャッチャー　　中村
9番　ピッチャー

おそらく上記のオーダーだろう。もしバレンティンが開幕に間に合わない場合は、3番レフトミレッジ、6番ライト飯原（上田、田中浩、荒木辺りも候補となるか？）といった形に収まりそうである。
正直守備に関しては相当不安が大きいが基本的にはこのメンバーで行くということだろう。それだけに上記に名前を挙げたメンバーに関しては、とにかく怪我なく開幕を迎えてもらいたい。理想は2001年の優勝時のようにほぼオーダーを固定して戦うことだと思っている。正直バレンティン、ミレッジがどれほどの状態なのか未知数な部分も大きいのだが、このメンバーが揃えば相手からすれば確かに怖い打線に感じるかもしれない。早く2番に川端を置いたオーダーを見たくなってきた。今後のオープン戦でどんな攻撃を見せてくれるのか注目して見たい。

そしてこのオーダー、意外なポイントとなりそうなのが9番のピッチャー陣である。打てないのは仕方ないのだが、送りバントは何とか決めてもらいたい。今の先発投手陣はバッティングが下手な選手が多い。合格点が付けられるのは石川と小川くらいだろうか？成瀬はパリーグから移籍してきたばかりであり、打席での不安は大きいだろうし、杉浦はパワーがあることは昨シーズンも示してくれたのだが、大学時代は東都だったためおそらく打席には立っていないはずだ。バントの技術は未知数である。そして八木、石山は正直期待できない。特に石山は昨シーズン打席に立ってもバント一つ出来る雰囲気を感じなかった。このように先発候補でバッティングに不安がある投手が多過ぎるのが少し気になる所である。
そこで一つ提案したいのは、オープン戦でも早めにDHの利用を止め、ピッチャーを9番に入れてみてはどうだろう？もちろんDHを使って他の野手を試したかったり、ピッチャーが打席に入ることで怪我のリスクも多少ではあるが高くなってしまうかもしれない。しかしせっかくこの時期からオーダーをほぼ固定できる状態になっているのだから9番にピッチャーを入れた中で打線がどう機能していくか見て行く必要があると思う。ちょっと早過ぎるかもしれないが3月7日の広島戦辺りからはDHを解除して見ても良いのではないだろうか？悪くない試みだとは思うのだが…

これまで書いてきたようにオーダーの形は見えてきたが、まだまだ怪我人も出るだろうし、レギュラーを狙う選手達も今後の練習試合、オープン戦でアピールを続けていってもらいたい。個人的に推していた上田も今シーズンは相当厳しい立場に追い込まれている。しかし今まで数多くのチャンスをもらいながら活かせなかった上田自身の責任である。今度は這い上がる立場である。少ない出場機会でもアピールしてもらいたい。

P.S　これだけ早い時期にオーダーが大体決まってくるということ自体、近年では珍しい現象ですかね？予想する楽しみみたいなものは減りますが、決して悪いことではないと思います。個人的にも打線がどのようにつながっていくか楽しみにしています。但し守備陣、特に外野に関しては、相当不安が大きいですが…。


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