由規復帰登板試合を完封リレーで飾る

ヤクルト４－０日本ハム（オープン戦）

仰々しいタイトルを付けてしまったが、オープン戦とはいえ各投手が結果を残しての完封勝ちは気持ち良いものである。オープン戦の開幕投手となった由規は2イニング30球をしっかり投げ切った。復活への第一歩としては悪くない出来だったのではないだろうか？

今日はとにかくまずは由規である。2回を被安打１与四球２の無失点ということで、とりあえずはしっかり腕を振ってボールを投げることが出来たようだ。常時140キロ台のストレートを投げ、MAXは151キロということで由規の武器の一つであるスピードについては、この時期にしては出ていた方ではないだろうか？ファンとしても少しホッとした。しかし投球内容の方は、怪我前の由規の課題がそのまま残っているような内容となってしまった。制球が定まらず、自ら四球を出してピンチを招いてしまっているようでは、先発ローテーションを任せることはできない。もちろん怪我で長期離脱していたために試合勘も鈍っていると思うのだが、ここら辺は徐々に戻していってもらいたい。公式戦で登板するには、まだまだ越えなければならないハードルがいくつも存在している。それでも今日は短いイニングでもしっかり打者相手に投げられたことを自信に変えていってもらいたい。公式戦での登板まで「お帰りなさい。」の言葉はとっておきたいと思う。

由規の後は、杉浦ーロマンー木谷ー児山と無失点リレーを見せてくれた。この中ではやはり杉浦の安定感が目に付く。まだ最長でも2イニングということでもう少し長いイニングを投げた時にどうなるか？という部分は分からないのだが、相手打者と駆け引きしながら投げることが出来る投手だと思う。調子の良い日であればどんな打線に投げてもそれなりに抑えられるだけの力を持っていると思う。ちょっと誉め過ぎかもしれないが、「エースの器」を持った投手だと思う。楽しみである。
木谷に関しても昨シーズンのまるでイップスになってしまったかのような不安定さは無くなってきているように感じる。まだまだ生命線である外角低めへのストレートが投げ切れているとは思えないが、昨シーズンの前半戦のような投球が戻ってくるようなら十分先発ローテーション候補に名前が上がって来るだけの力はある投手である。今後の登板を注視してみたい。
児山はストレートで空振りが奪えるのが魅力的である。身体が出来てくれば楽しみな素材である。まずはこの時期に1軍で様々な経験を積んでもらいたい。

野手陣ではやはりミレッジがDHでの出場ということでまだ守備に就ける状態ではないことが伺えた。となるともしかすると外野の枠がまだ1つ空く可能性がある。今日のゲームでは4番センター雄平、6番レフト田中浩、9番ライト荒木が先発出場した。雄平に関しては、もうポジションが確定しているのだが、その他の選手に関しては、競争である。田中浩は2ベースを放ってアピールした。荒木に関してもここまでチャンスは与えられている。何とかバッティングで結果を残したい所だろう。そして今日最もアピールしたのは途中出場した上田だろう。8回の打席では斉藤佑からヒットを放ち、盗塁を決めると斉藤佑のワイルドピッチで2塁から一気に本塁を陥れてみせた。スピードを武器にする選手であればこそのアピールに成功したと思う。問題はこれが公式戦でできるのか？という所である。「好走と暴走は紙一重」と言われるが、この紙一重の部分を見極めてこそプロである。上田にしろ比屋根にしろこの見極めが非常に下手なタイプである。今日の所はナイスランなのだが、この判断を継続していく必要がある。好走塁を積み重ねることで自分の居場所を見つけ出してもらいたい。
その他では畠山がホームランを放ったり、中村がタイムリー2ベースに大事な場面で犠打を決めるなど主力組の順調さが目立っていた。

P.S　日本ハムでは増渕がピンチで登板し、見事荒木、山田を抑えてみせた。シーズンさながらの起用に応えてみせた。上記の上田の記事とも被るのだが、増渕も今日のような投球を積み重ねて首脳陣にアピールしていってもたいたい。


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